2013年10月31日木曜日

16.サムスン電子 営業利益が最高に

  

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131025/k10015547021000.html


                 <要約>
  韓国大手電気メーカーのサムスン電子は、今年7月から9月までの四半期の決算を発表し、主力のスマートフォンの販売が好調だったことなどから、売上高、営業利益ともに前の四半期に記録した過去最高を更新した。主力のスマートフォン以外にも、タブレット端末の販売が好調だったことに加え、半導体部分も売上が増えたことが主な要因だ。
 サムスン電子は、年内に中国で半導体の工場を建設するなどしており、今年一年間の最終的な設備投資の規模は予定したおよそ2兆円を上回るという見通しを明らかにした。また、先月には腕時計型の端末の発表、今月からは、世界で初めての画面全体が局面になった新型のスマートフォンの販売、今後も身に着けるタイプの端末やスマートフォンの新しい機種を投入しシェアの拡大を図る方針だ。

                <意見>

 日本の企業やメーカー、パナソニックやソニーなどの商品の売れ行きが伸び悩んでいる中、サムスンやLG電子などの韓国のメーカーが売上を伸ばし利益を獲得している。私は、このことは、韓国の企業にはあり、日本の企業にはないものがあるからだと考える。
 今や、世界の家電・電子機器市場のトップクラスに立つサムスンだが、2000年代までは日本家電メーカーにとってライバルとは言い難い小さな企業だった。では、なぜ日本と韓国の立場は逆転したのだろうか。これは、韓国のメーカーが、ウォン安と技術力を武器に、世界で存在感を強く示したからだ。また、日本の製品は品質も性能も世界での評価が高かった。このことに企業が甘んじてしまったため、企業の機動力が欠けてしまったからである。 
 人事について、サムスンはグローバル人材教育が、ソニーの上を行く。TOEICの点数のノルマが、新入社員には900点以上、課長以上への昇進のためには920点以上と定められている。また、実力主義が徹底されており、業績評価や報酬が透明化されている。このことは、企業の機動性の向上に大きく影響する。経営について、サムスンではスピード経営が行われる。大型投資のタイミングがその例だ。最新の半導体製造、液晶テレビへの投資は、規模・タイミングで他の競争メーカーを突き放す。1998年の液晶パネルへの大規模投資は、日本が景気悪化などの理由でもたもたしている隙をついて投資を決行し、世界一の液晶パネルメーカーに登りつめた。
 このように、グローバル人材、スピード経営を初めとする機動性が日本の企業には不足している。私は、グローバル人材の育成や経営のスピード化を図ること、また、若い人材を経営陣に組み込むことで、日本の企業は機動性を確保し、売上を伸ばせると考える。

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