2013年10月23日水曜日

12.核ゴミ「影響を数万年から数百年に」


http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131023/k10015488801000.html


                  <要約>
 原子力発電を運転すると発生する高レベルの放射線廃棄物の捨て場が決まっていない問題で、文部科学省は、環境への影響を数万年から数百年に縮める新たな技術の開発に本格的に乗り出す方針を示した。具体的には、使用済み燃料から寿命の長い放射性物質を取り出し、「加速器」という装置で発生させた、「中性子」を当て、寿命の短い物質に変える計画である。実現すれば、埋める場所も100分の1程度まで小さくできるということだ。しかし、物質を取り出す方法や安全性の確保など課題も多く、実現までには少なくとも数十年かかると言われている。
 専門家からは「国際的に連携する必要がある」と言った意見のほか、「実用化は慎重に判断すべきだ」と言った意見もでた。また。「国際的な協力も得られれば、20年か30年くらいで実用化が見えるのではないか」と話されている。

                   <意見>

 私は、原子力発電の再稼働に向け政府が動いている中で、原子力発電の最大の課題の一つである放射性廃棄物の問題について、環境への影響を少なくするよう、技術の開発を行うことは重要だと考える。また、いち早く解決するには、国内だけの取り組みだけでなく、国際的な取り組みも必要であると考える。
 放射性物質は大きく、低レベル放射性物質、高レベル放射性物質の二つに別けられる。処理方法として考えられているのは、低レベル放射性廃棄物は、比較的処理方法が簡単だが、高レベル放射性廃棄物は、凝縮して容積を減らした後、ガラスと混ぜ合わせ、ステンレスの容器に固定し、専用の貯蔵庫に30〜50年程度、冷却のため管理・保管された後で、地中深い地層の中に埋める処理がされている。しかし、この方法では管理や保管に費用が多くかかる。また、地中深くに埋めても、生活圏への影響がなくなるまでに数万年かかる。
 新たに、文部科学省が、放射性物質による環境への影響を数万年から数百年に縮める技術の開発を考えているが、それらの技術は、影響を縮める方法や安全面でもまだまだ課題があり、実用的ではない。日本だけでなく世界にも、原子力発電を稼働させている国もあるので、それらの国々とも連携し、処理方法を考えるべきである。
 このように、課題が多く残されているので、私は、国内だけでなく、国際的にも、処理方法や環境への配慮について取り組みを行うべきであると考える。また、原発の再稼働においては、廃棄物の問題だけでなく、他にも問題があるので、それらの問題も並行して改善策などを考える必要があるのではないだろうか。

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