2013年11月5日火曜日

小論文 原子力発電について、賛成か反対かを述べ、自分の意見を述べる

 景気が回復傾向を見せる中、原子力発電を使用することは、景気の更なる回復・発展に大きな影響を与えるだろう。ですが、私は、原子力発電にはメリットもあるが、デメリットが多く、環境や未来への影響が大きいと考えるので、原子力発電には反対だ。
 原子力発電を使用することに賛成する人の意見として、発電時のコストが安い、二酸化炭素の排出量が少ない、安定した電力の供給が出来るなどがあげられる。しかし、発電時のコストが安くても、発電所の維持や事故が起きた場合には、復興に多額の費用がかかる。原子炉で発生した熱の内三分の一は電力に、残りの三分の二は排熱として環境へ捨てられている。これは、周辺地域の気温の上昇などに影響を与えているに違いない。東日本大震災以前に比べ、震災後の電力量における原子力発電の割合は大きく減っているが、それでも電力は間に合っている。このようなメリットだけでは、利用価値がない。
 原子力発電には、最大の課題と言われる汚染水と廃棄物の問題がある。福島第一原発の事故以降、原子炉の爆発を防ぐため、毎日大量の水がかけられている。この水は汚染水となるため、汚染水は毎日増え続けている。また、汚染水を貯めているタンクから汚染水が漏れる問題も発生している。発電時に排出される放射性廃棄物は、処理方法や場所が決まっておらず、放射能の濃度が高いものでは、影響が数十万年後まで消えない。また、福島第一原発の付近は立ち入り禁止になっており、住民は家に帰ることが出来ない。今でも、命を削りながら除染作業を行う人々がいるが、除染作業が終わるのはいつだか分かっていない。
 このように、原子力発電のデメリットは、数え上げたらきりがない。現在発生している問題が収拾されていないこと、環境や未来への影響も大きいので、私は、原子力発電には反対だ。

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