2013年11月10日日曜日

原発 書き直し

 原子力発電について、賛成派と反対派で様々な論争がされている。私は、原子力発電には反対だ。東日本大震災の影響で福島第一原発が暴走し、多くの問題が発生している。私は、福島での事故を考えると胸が痛む。原子力発電を行うことで、様々な経済効果がある。しかし、今の経済状況を回復させるべきなのか。それとも、将来のことを考え、安心して暮らせる環境を作るべきなのか。私は、後者を取るべきだと考える。
 原子力発電には、コストが安い、二酸化炭素排出量が少ない、技術力のアピールになることなどのメリットがある。また、新たに発電所が建設されると、雇用が産まれることのほか、交付金や税金などで地元の収入が増える。しかし、一度事故を起こしてしまうと、復興には多額の費用と時間がかかる。福島第一原発やチェルノブイリの事故を例に見てみる。事故から二年半、三十年程度が経過しているが、未だに発電所の周辺は人が住める環境ではない。現在も命を削りながら除染作業を行う人々がいるが、人が住める環境になるまで何年かかるか分からない。また、原子力発電には、最大の課題と言われる廃棄物や汚染水の問題がある。廃棄物は、地中深くに埋めて放射線量を減らすという処理方法が考えられている。しかし、放射能の影響は数十万年先の未来にまで及ぶとされ、完全な処理は不可能だ。汚染水もまた、明確な処理方法がない。原子炉が爆発しないよう水がかけられているため、毎日汚染水は増え続けている。このように、原子力発電にはデメリットや課題が多くある。
 以上のように、原子力発電が抱える問題は大きい。私は、今の経済状況を回復させる事よりも、将来の事を考えて、我々の孫の世代やその先の世代が安心して暮らせる環境を作れるような発電方法を考えて取り組むべきだと考える。

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